『おたんじょうびのメイシーちゃん』

偕成社
ルーシーカズンズ作
五味太郎訳

ルーシーちゃんのお誕生日に、お友達がそれぞれのプレゼントを抱えてやって来ます。お誕生日会と言えば、やっぱりお誕生日プレゼントにバースデーケーキ。これははずせない。
他人のうちのお誕生日はどうだか知らないが、うちのお誕生日は一風変わっている。何が変わっているかと言えば、そのプレゼントの内容だ。子どもたちは私 に、お皿洗い券やマッサージ券などをくれるのだ。うちで○○券を発行するのがはやっていることは、とうに承知していたが、私の両親も孫たちに○○券たるも のを発行していることが、この度、妹からの聞き取り調査で判明した。利用券の内容も、「お楽しみ券」(父がよく行く定食屋さんで、大盛り定食を注文できる 券)「なかよし券」(父と孫娘が、なかよくデートする券、デサート付き)「食べ放題券」(母が発行した券、回転寿司食べ放題、ただし同伴者がいるときには 使えない)など、品揃えも豊富である。
今日は、夫の誕生日。いつものように夫の好きなご飯をこしらえ、家族でささやかにお祝いした。子どもたちは、又、いつもの○○券を今年は有効期限付きで発行していた。少し賢くなったらしい。
「お父さん、お誕生日おめでとう!」
「みんな、ありがとう!」
その後、夫が私に向かって、「来年のお誕生日のプレゼント、何が欲しい? ずっとあげていないもんね!」と優しく聞いてくれた。私は、ブランドのバッグもフランス料理のフルコースもダイアモンドも何もいらない。来年の誕生日に、私は「おひま」がほしい。妻も母も一日辞職させてください。
私のこの発言に、家族一同、開いた口がふさがらなかったことは、言うまでもない。

2010年10月20日
ある日の日記より