リレーみゆきりん番外編

出産編[2005.10.17]

朝8時に入院するためバス・MTR・タクシーを乗り継いでプリンセスマーガレットに行く。MTRの駅では階段を全部歩く。これで早く生まれてくれればと息を切らせながらひたすら登る。
産前病棟でレジスターする。夫は中に入れないため待合室で待つ。ピンクのパジャマに着替え、尿検査、血圧、体重を計った後ベッドで待つ。
緊急連絡先や会陰切開の同意書にサインをする際にエピデュアルをリクエストしたいと告げると、分娩室で言ってくれとのこと。早速今日のためにとっておいた『ダ・ヴィンチコード』を読み始める。

10時ごろドクターがまわってくる。前回の診察であたったタイプではないドクター。
内診をして破水をさせ促進剤をうっても問題がないことを確認し、分娩室に行くように言われる。
「エピデュアル、大丈夫よね?」
としつこく聞く。
「分娩室でリクエストすれば大丈夫だよ」
と彼は言う。
病棟の外で待っている夫にそれを告げに行く。
戻ってくると分娩室が混み合っているから空くまで待つように言われる。

11時半ごろ分娩室に移動。歩けるけど車椅子に乗る。分娩室は殺風景だけど個室である。
ドアを開けているから隣の音や産声が聞こえる。夫は待合室で待つようにと追い出される。
立会い希望だと言っても、その時がきたら呼ぶからそれまでは外にいなくてはいけないそうだ。
「エピデュアルお願いしたいんだけど」
お願いするの今日何人目か。
「今日は4人帝王切開が入っているからどうかしらね。」
予想外の答えに動揺する。
「とにかく手があいたらすぐに私のところに来てもらってね!」
と強く訴える。

12時すぎに人工破水。キャプテンフックの手のようなコワイものをドクターは持っている。
「痛いの?」
とビクビクしながら聞くと
「少しね。でも優しくするわ。」
とドクター。
ちょっとした不快感を感じた後、あたたかいものが少しずつ出てくるのがわかる。

1時半ごろ陣痛促進剤の点滴の針が入る。
しばらくは余裕をかまして本を読み続けていたが、なんだか少しずつ痛くなってきた。
「ねえ、エピデュラルはまだ?」
「うーん、あと1~2時間は無理そうね。」
「アイヤー。じゃあそれまで何でもいいからドラッグちょうだい!」
とドラッグクイーンのようなことを言った。
前回ガスは気分が悪くなったので、
ママ友がハイになると勧めていたペソジンを打ってもらうことにした。
その場合産まれてきた胎児にもすぐに注射を打たなくてはいけないそうだが、
痛みで意識がモウロウとしていた私は副作用がないことを確認しすぐに打ってもらった。
「2~30分したら効いてくるからね。」とナース。
そんなにかかるの~?
「ところでいつ夫は立ち会えるの?」と聞いてみる。
「もっと出産が始まったらよ。
でも吸引や帝王切開、小児科医の立会いが必要な場合はすぐに退室してもらうからね。」
この時、私立にしなかったことをとても後悔した。
エピデュラルにもしばらくありつけそうにないしなおさらである。
「なんか私すごくいきみたい気分なんだけど・・・」
「もう?」と内診するナース。そしてあわてた口調で
「あらまあ、もう子宮口が全開してるわ!
すぐにだんなさんを呼んでくるからプッシュしちゃダメよ。
プッシュしたら出てきちゃうわよ~。」
その時夫からの携帯が鳴る。
「そこの待合室は電波がとどかないみたいなんだよ。今地上に来てるんだけどどんな感じ?」
なんてのんきなことを言っている。
「もう出てきそうなんだから早く来てえぇぇぇ。今ナースが捜しに行ってるからあぁぁぁ。」

10分後、夫があわてて入ってくる。
それで安心して何度かプッシュしてみるが胎児の心拍数がさがったので
しばらくはいきみ逃しをして呼吸を整える。

そして再度挑戦。3度目のプッシュでヌルリと出てきた。
夫がへその緒を切り、包まれたベイビーに母乳をあげる。
午後2時57分、私は二児の母親になった。
あんなに無痛にこだわったのに結局3.66kgのベイビーをエピなしで産んでしまった。
エピなしでも結構大丈夫なもんなんだ。
ちなみにペソジンは気分が悪くて吐くだけで全然効果なし。

 

 

入院編

8人部屋の大部屋は常に満室状態。
ナーサリーには30人以上の生まれたてのベイビーが元気に合唱している。
生まれたすぐのベイビーは体温調整のためここの保育器に入る。
1泊目はママが眠れるようにベイビーはナーサリーで預かってくれるが、
2泊目はベッドサイドに置いてかれる。
いろんなところで泣いているためとてもじゃないが寝られない。
と、うちの姫が一番元気よく泣いている気もするが。

病院での一日のスケジュール
7:30 朝食(味なしお粥・・・ペソジンで前日何も食べられなかった胃にやさしい)
9:00 ドクターのチェック(金城武似のイケメンドクターにオマタの傷を診られるのはちょっと恥ずかしい)
10:00 パン・牛乳のおやつ(産後でお腹が空いてるためパクリと食べる)
12:00 昼食(ご飯、野菜、肉、オレンジ)
15:00 ベイビー初めてのバス、BCG、バスの入れ方・へその緒の扱い方など教えてくれる。
広東語の後、英語でも説明してくれる。
パン・牛乳のおやつ(もちろんこれも食べる)
17:30~
19:30
面会時間(一度につき2人ずつ、誰も守っていないが30分に一度くらいアマさんがきて余分な人を追い払う)
夕食(ご飯、野菜、魚)

その他ナースが数回まわっていきて様子を聞くほか、授乳のアドバイスもしてくれる。
1日3回は痛み止め薬ワゴンが登場し、欲しい人はもらえる。
ヤップンヤン(日本人)だからかナースもアマさんも部屋の香港人ママもみんなとても親切。
初めてトイレに立った時なんてナースとアマさんとの2人を引き連れて行ったほど。
退院時には一か月分のビタミン剤と2週間分の痛み止めをくれる。
おしり拭きパックとおむつやおしり拭きのサンプルをいっぱいアマさんがくれた。

退院時に払った額:250ドル(同じ公立でも病院によって多少異なります)
この妊娠でかかった総額:340ドル(コピー代や4D超音波写真を除く)

感想:香港で私立病院と公立病院での出産を経験しましたが、全く違う経験でどちらも楽しかったです!健康院だと詳しい説明 がないので、はじめての妊娠だと少し不安があるかもしれません。二人目なら健康院&公立病院で全然OKですよ。このお安さであのサービスだったら十分。退院後に健康院での黄疸チェックやママの産後チェックももちろん無料でしてくれます。税金を払っているんだから公共の施設を使わないと損。

りんりんさんの第二子とは約1日違いで産まれました。それでも第一子は同じ日(しかも30分違い)、第二子は1日違い(同じくらいの時間)というのもすごい偶然ですよね。りんりんさんこれからもよろしくね。第三子もいっとく???