香港の歯科事情

香港の歯科医師は、Dental surgeonと呼ばれる一般歯科医と専門歯科医に分かれます。
まずは一般歯科医の診療を受け、より専門的な治療が必要な場合は、専門歯科医を受診される患者様が多いです。たとえば、虫歯による細菌の感染が神経まで達し、歯の根幹治療(神経治療)Root canal treatmentが必要な場合、歯の部位によっては、根幹治療の専門歯科医の受診が必要です。
また、親知らずの抜歯や歯科インプラント治療は、日本と同様に、専門歯科医での治療となります。
専門歯科医には、Endodontist(根幹治療専門医)、Orthodontist(歯科矯正専門医)、Oral surgeon(口腔外科専門医)、Periodontist(歯周病専門医)、Pedodontist(小児歯科専門医)などの専門歯科医が治療を提供しております。
専門歯科医による高度な治療の場合、相対的に治療費も高額になります。治療前に、当該治療に関するお見積りをいただき、治療費に納得された上で治療を始められるのが適切です。

香港の歯科医療制度

香港では、技術的には日本と同等以上の歯科治療が期待できますが、医療制度は日本と異なります。まず、香港にて歯科医師免許の認可を取得した歯科医のみ診療が可能です。日本人の患者様は、日本語が話せる歯科医もしくは日本人の通訳が常駐する歯科医を受診される患者様が多いです。
また、日本の医療は健康保険制度の上に成り立っています。処方薬の薬剤費から治療・処置、かぶせ物に至るまで、事細やかに診療費や材料が決められております。
香港には日本のような保険医療制度はありません。クリニックが独自に診療費を決める自由診療の形が取られているため、診療費はクリニックや歯科医師によって異なります。

香港在住日本人の歯科医療保険事情

一般的に海外旅行保険は、医科診療(病気・ケガの診療)は補償されますが、歯科診療では、歯科治療を補償する特約が別途必要となります。歯科診療が適用されない場合、日本の社会保険や国民健康保険にて、かかった医療費を各会社の属する健康保険組合や日本の自治体に請求し還付を受けられます。還付は、受診日より2年間有効です。原則として2-3割は自己負担となりますが、日本の基準に合わせて算定されますため、当該以上の負担になることもあります。
また、日本の社会保険や国民健康保険では、補償される治療方法や歯科材料が指定されております。歯科を受診される前にご確認いただくことをお勧めします。保険を申請される場合、歯科にて提出用の書類を作成する必要なため、まずは日本語対応の歯科クリニックにご相談されることをお勧めします。

執筆協力:香港ドクター
TEL: 2377-0100 (24時間・日本語ホットライン)

日本語対応の歯科医よりアドバイス
香港在住の日本人に多い疾患は、成人とお子様の虫歯治療です。
特に乳幼児から小学生のお子様の急な歯の痛みや歯並びのご相談をされる方が多いです。日本では虫歯予防や歯の強化のために、お子様へのフッ素塗布が推奨されておりますが、香港では欧米圏同様、水道水にフッ素が含まれております。その濃度は季節や環境要因により衛生局で管理されております。
お子様には、半年に1回の歯科検診を受け、虫歯が見つかった場合は早めの治療をお勧めします。かかりつけの歯科医を見つけ、定期的な歯科検診を受けましょう。日本語対応クリニックなら、母子健康手帳の記載や各種相談が可能です。

執筆協力:デンター歯科クリニックDr.Andy Tang(日本語対応歯科医)
TEL: 6761-5100 (日本語対応)