公立クイーン・メアリー病院での出産 3

*  2014年8月

*  費用:450ドル

初めての出産を香港の公立病院でしました。公立に決めた理由は①とにかく良心的な費用(私立は約70~100万円程度)②一見安心そうに思える私立の病院でも、緊急事態が発生すると結局公立に送られること ③リサーチした結果、私立の高額な費用は、ホテルの様な綺麗な部屋、美味しい(まだマシな?)食事代であり、技術面で公立は劣らない、という点です。あと、香港人は風水で産みたい日時を選んで最初から帝王切開を希望する人が多く、公立ではそれができないというのも聞きました。

大部屋がイヤだ、毎回同じ先生に診てもらいたい、とにかく綺麗な部屋に入院したい、という方には私立が良いかもしれませんが、私としては公立で全く問題ありませんでした!日本の公立病院を想像してくれたらそれとほとんど同じです。

<妊娠中>

妊娠したかな?と思ったのでさっそく職場近くのクリニックへ。TSTのチョンキンマンション近く26Nathan Road内9階のWomen’s Health Centre(婦女健康中心)というクリニックへ行きました。飛び込みだったけどすごく綺麗なクリニックでDr.Ivy(女性)も看護婦さんもすごく親切で一安心!この時まだ妊娠3ヵ月くらいでまだまだ時間があるので病院選びもゆっくり考えてと優しいアドバイスもらいました。Dr.Ivy自身も赤ちゃんを取り上げるそうです。お金に余裕があったら是非彼女にお願いしたいと思ったくらい一目で気に入った先生でした。

ここではエコー検診で写真とDVDを。一回の費用は1200ドルほど。DVDは要らないと言えば数百ドル安くなりました。公立病院での定期検診にエコーはほぼないので月1ほど、もしくは気になったらここのクリニックに来てエコー撮ってもらってました。私は会社でマニュライフの保険に加入していたので妊娠検査~出産までで確か5000ドルくらいまでクレームできたと思います。

さて、クイーン・メアリーに決めたとDr.Ivyに言ったらここに電話しなさいと教えてくれたのがSai Ying PunのMCHC (Maternal and Child Health Centre)。ここで定期検診が行われます。公立の病院らしい古い建物で常に混雑。予約のみですが待たされます。毎回2-3時間はかかる。主に問診と尿検査、脈拍と体重など簡単な検査に加え、赤ちゃんの状態はお腹の上からの触診と心音のみでエコーは全妊娠期間中1回きりでした。費用は毎回無料。

クイーン・メアリーに初めて行ったのは母親学級のような説明会の時でした。全4回、英語での受講。妊娠についての基本情報から母乳について、お産の段取りなど毎回異なったテーマでほぼ100%の人が夫婦で参加していました。参加は任意ですが、これに行かないと入院手続きやお産の段取りなど、普段の定期検診では説明されなかった事がたくさん聞けたので参加をおすすめします。ぜひ旦那さまと!ちなみに、旦那さんが立ち会い出産をする前提です。また、この説明会で配られる紙にお産の希望スタイルを明記します。私は和痛(?)みたいな完全無痛ではない、3レベル中レベル2までのガスマスクと注射を希望。

ちなみに私はフルタイムで働いているので産休をとって仕事復帰したのですが、こっちの産休は満10週間が一般的。しかも出産後にできる限り日数使いたかったので予定日ギリギリまで働こうとしたら、さすがに予定日2週間前には産休に、入らないといけないらしいです。

<出産>

説明会で受けた入院の手続きによると、オシルシ、破水、陣痛10分間隔のいずれかがきたら病院に来てくださいとのこと。予定日前日の午前中にオシルシがきたのでシャワーを浴びご飯を食べ、前から用意していた入院グッズを手に持ち母とタクシーで病院へ。
到着すると簡単な手続きを済ませ、入院。大部屋で真ん中にナースステーション、それを囲むように4コーナーくらい、各コーナーベッドが8台くらいあったかな?面会人に厳しいのでひと段落して落ち着いたら母は帰される。パッと見、白人女性が数名、フィリピン人が数名にあとは香港人。さっそく入院着に着替えさせられ、尿検査、脈拍を計り、赤ちゃんの心拍装置を設置され様子を見る事30分程。見回りドクターに検診され、問題ないとその後やっと自分のベッドへ移動し、荷物を置いて落ち着く。早く陣痛が来るように、元気だったら歩き回ったりバランスボールにのっかったりを勧められる。初産で状況がよく分からないのでドキドキしながらもベッドで本を読んで音楽聞いて時間をつぶす。
夕飯になると、これが噂の(!)とある意味期待を裏切らない、マズイ入院ご飯を初めて体験。私は次の日から母親にご飯を作って持ってきてもらいました…病院のご飯に日本のフリカケをかけて頑張りましたがそれでも美味しくなかったです(笑) 入院ご飯要らないというと運ばれてきてもすぐに下げてくれます。差し入れは自由。メニューは基本的に朝はプレーンのお粥と卵(生?と思って食べませんでした)とオレンジ、昼と夜は写真のような白米と肉のあんかけのようなものと野菜を茹でたものにスープ。飲み水、お湯はセルフで常に置いてあるので好きなティーバッグでも持ってくといいかもしれません。

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面会は昼と夜に1日2回、昼が12-13時、夜が18-20時できっかり時間通りに面会は締め切ります。みなさん予想以上に家族や友達がワイワイ面会にやってきて、初日の夜はとりあえずイイやと思い家族を呼ばなかった私はすごく寂しくなった思い出があります。
この夜に陣痛が始まったものの全く痛みはなく、そのまま就寝。

次の日も待つが一向に陣痛は強まらず1日時間を潰して待ちました。広東語のテレビと雑誌が数冊置いてあったけどすぐに見飽きてしまいます。シャワーがあったのでナースに浴びてもいいかと聞いたら、もちろん!との答えが。最後のシャワーかと思いながら浴びてあとは暇なのでバランスボールに乗ったりしてひたすら陣痛を待つ。
夜ご飯時に家族が面会に来てくれた時に、「あれ?今までより痛いかも」という陣痛が始まる。ナースに伝えるが「まだまだ時間かかるから、耐えられないくらいの痛みになったら教えて」と放置される。結局その日の深夜1時頃まで徐々に強まる陣痛と戦いながら、それでもまだ子宮口が開いていないからと、分娩室には移してもらえないで悶えてました。夜中、何度もナースを呼んでもう耐えられないと訴え続け、ついに深夜3時頃に第一段階の和痛注射を打ってもらう事に。しかしこの注射が事もあろうか全く効きませんでした!もう辛いのでなんでもいいから痛み止めを打ってほしいと懇願するも、無痛をやるには遅すぎたようで、先ほど施された注射をまた打つには数時間空けないとダメと言われ、無痛にしなかったことをものすごく後悔しました…

結局このあとまもなく子宮口を調べたら意外にも開いていたようで、「旦那さん呼んでいいよ」といわれて自分で旦那さんに電話してすぐに来てもらいました。

そこから事は早く、朦朧とする中車椅子に乗り、同じ階にある分娩室に移動。効いたか効かないかは不明ですがガスマスクは分娩台にあがったらすぐに装着されました。そうこうしているうちに旦那さん到着、立ち会いの元、女の先生と3人で頑張り、2時間ちょっとで産まれました!ちなみに旦那さんは先生に、タオルを取ってくれとか私を押さえていろとかあれこれ手伝わされていました(笑)

産後すぐにキレイに拭かれてタオルに包まれた赤ちゃんを横に置き、親子初対面。産声をあげたのでOKと言われてホッと一安心。産まれたのが早朝だったので母と旦那さんは赤ちゃんとの対面後とりあえず帰宅してもらい、また夜の面会時間に来てもらう事に。そこからは基本的に母子同室、休む暇なくさっそく母乳を飲ませる訓練が始まります。夜になって家族が戻ってきてやっと落ち着きました。

産まれてから入院は基本2泊。退院の日に医師が検査に回ってきて様子が大丈夫そうなら退院手続きをします。それにしてもトータル4泊もしたのに450ドルは安すぎ!

何はともあれ無事退院。赤ちゃんと我が家に帰ってきました。産後の赤ちゃんの定期検診は家の近くの提携先の病院に変えられます。

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<番外編>

妊娠中お世話になったマタニティーマッサージです。

Sutherland Chan Centre (セントラル):スパではなく、鍼も扱うマッサージセラピー

the mira(TST):mira hotelのスパ。ラグジュアリーな雰囲気でリラックスできます。