私立病院と公立病院の比較

第一子 2007年5月/ ST. PAUL’S HOSPITAL—–合計HK$53294
産前定期健診:合計HK$12800(13回)
血液と胎児検査:約HK$1500
CTG :HK$800 ( お腹の張りが続いたため)
出産分娩費 :HK$37294(無痛分娩)
新生児検診 :HK$900

第二子 2009年2月/ PRINCE OF WALES HOSPITAL—-合計HK$9090
産前定期健診:合計HK$7050(私立病院にて10回)、母嬰健康院では無料
血液と胎児検査とUSG:HK$1300
CTGとUSG :HK$440
出産分娩費 :HK$300(新生児検診含)

一人目を私立病院で、二人目を公立病院にて出産しました。と言うと必ず「私立と公立病院どちらがいいですか?」と問い返されます。結論から言うとそれは何を基準に比較するかによって答えが違います。出産費用のわりに良かったか、と問われれば公立病院はとても良かったです。で も病室の環境、スタッフの対応という点でみると公立病院は私立病院の足元にも及びません。

第一子
最初の子供であり、分からないこと、不安も多々あったので友人から紹介された先生にお願いし、医師の技量にも全幅の信頼を置くことができ100%満足しました。
出産当日は朝の7時過ぎに入院しましたが、もう少し早い時間であれば早朝料金が加算されたらしいです。間もなく先生がやってきて分娩室に移り、そこで無 痛分娩について説明されました。(もともと「あなたは痛がりだから麻酔なしではきっと無理です」と言われていた)検討してください、ということで先生が回 診に行っている間にも当然ながら痛みは増していき「先生はあと1時間戻りません」という看護婦さんの言葉に「それなら他の先生を呼んで今すぐ麻酔を打って 下さい」と強引に押し通すことができたのも私立病院ならではだったと思います。
入院してから7時間ほどで元気な女の子が生まれました。立ち会った主人は生まれたばかりの、まだへその緒がついたわが子の写真をたくさん撮ることができとても大切な記念品ができました。公立病院では立会いはできません。
滞在した部屋は3人部屋ですが初日は廊下側に一人と窓際にわたしの合計二人で、翌日は一人で部屋を使用できとても快適でした。ただ、病院の建物自体は古かったです。
日本語の通じる病院と聞いていたので産褥運動指導など期待していたのですが日本語のテキストはなく、講義も広東語と英語でした。

第二子
超音波検査が足りず私立病院の検診も自費で受けた方が良い、とは有名な話ですが予想以上に超音波検査が少なく(2回)驚きました。普段は出産をする病院 ではなく、母嬰健康院というところで主に看護婦さんの検診を受けます。ここの看護婦さんはみな親切でいい人ばかりでした。
私立病院の検診にて胎児の体重が減っていると言われ、予定日前日診断書をもらって PRINCE OF WALES HOSPITALへ行きました。公立病院の場合、出産の前兆がなければ医師の診断書なしの自主判断で入院することはできません。予定日を過ぎてから数日 経ったら(はっきりした数字は忘れてしまいました)病院へ連絡するなどの規定があり、全く融通がきかないのが公立病院です。
そこで「今までの経過の超音波写真がないため体重減少についてはなんとも言えません。それとは別問題で羊水の量がかなり減っているので薬(陣痛促進 剤?)を使用します」と早速投薬が始まり、翌日の昼、分娩室へ移りました。公立病院でも希望により麻酔を使用してくれます。無痛分娩はあまり勧めないとの ことでしたのでマスク(吸入)と(痛みのためあまり記憶がないのですが)もう一つ何かを併用しました。
出産に立ち会ったのは助産婦さんです。医学部の学生もいました。医師は問題が起きたらすぐ来てくれるそうです。後日廊下で待っていた主人から「朝9時に 分娩室に入った人が5時になってもまだ生まれず、あと1時間経っても生まれなかったら帝王切開にする、と言われていた」と聞きました。私立病院だと希望す ればすぐに帝王切開に切りかえてくれるはずです。日本でもそうなのかもしれませんが、公立病院だと自分の意思に反して長時間陣痛に耐えなければいけない可 能性があります。私の場合幸いにも安産で、元気な男の子が生まれてきました。
公立病院では通常出産後1泊しかできません。(帝王切開なら2泊)ベッドは部屋というより広間のようなところにあります。真ん中に廊下があり、廊下を挟 んで左右にかなりの数が並んでいました。もちろんカーテンで仕切られているのですが隣のベッドとの間隔も狭いです。医師はみな親切でした。しかし一人を除 いた看護婦さんと病室で世話をする女性には全く好感が持てませんでした。
でも“広東語が得意で香港大好き、これを機に香港人のお友達をたくさん作りたい”と思っている方にはとてもいい環境かもしれません。
わたしが広東語を話さないためか元々そうなのかあまり説明を受けず、赤ちゃんが飲んだミルクを自分で片付けることも知りませんでした。空の哺乳瓶がわた しのところだけ5本、6本とたまっていくのが不思議で聞いてみたら自分で片付けて下さい、と言われました。シーツも汚れたら自分で取りに行き自分で換えま す。産後の体にはきついです。赤ちゃんもベッドの脇に連れてこられ自分でオムツを換えたり、あやしたり面倒を見なければいけません。「産後なのに見てくれ ないんですか?」とびっくりして看護婦さんに聞いたら「そしたら私たちが赤ちゃん全員の面倒を見なければいけないでしょ!」と怒られました。 ST.PAUL’Sでは至れり尽くせりだったため落差が激しかったです。
「とにかくなんでもかんでもセルフサービス」これが香港の公立病院で、それがまた低料金を支えているのだと思います。
最後に、公立病院の新生児検診には血液型検査は含まれていません。

Written by 美衣子

2011年5月10日